2025年3月18日火曜日

儚きもの

酷いわ 酷いわ
私たちは今日まで、夏の暑さに耐えて、冬の寒さに辛抱して、やっと華麗に満開に咲いたのよ
なのに人間ったら散り際こそ美しいなんて言うの!
酷いわ!酷いわ!
人間は私たちが死んでいくのを喜んでいるのよ!

生きているの
私たちは生きているの!
たとえ風に攫われて、この身が土に汚れ、誰かの足で踏み荒らされ、やすやすと死んだとしても
生きているの!
私たちの矜恃は生きているの!

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...