2025年3月26日水曜日

雪溶け

手のひらから零れ落ちた雪たちは
大好きなあなたを覆い隠して
僕の心を氷へと変えた。
春が来て、
雪が溶けたらなんて
そんな幻想をたまに夢見て
来るわけがないと目を瞑る。

それで良かった。
良かったはずなのに。

手のひらから零れ落ちた雪たちは
太陽に照らされ光り輝き
あなたは僕の前へ現れた。
春が来て、
雪が溶けたらなんて
それは幻想のはずだった
来るはずのない雪溶けだった。

ああ良かった。
良かった、本当に。

氷は涙となって、
僕の心に春が来た。

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...