古い洋館に響くキミの嗚咽
連綿と続く血はキミを呪いその薄い双肩に勝手に背負わせる
運命の悪戯は歯車を狂わせ
幸せになるべきキミは壊れた
私は探偵、故にキミに告げる
キミは一線を越えてしまった
犯してはならない罪を犯した
たった一度の冒険だったのだろう
最初で最後の自由だったのだろう
それが全てを壊してしまったのは
ある意味とても皮肉的なことだ
私は探偵だがキミの友でもある
だから友として、キミに告げる
もう頑張らなくて良い
血も歴史も呪いももうキミを縛りはしない
キミの目の前にあるのは新しい自由だ
探偵として、友として、キミに告げる
キミが罪を償った後で、キミと再び出会える日を私は待っている