2025年5月21日水曜日

石巌思索

雨が降っている
雨が降っている
我が身を穿つ
我が身を濡らす
天のなんと暗きこと
向かいの白き山靄は寒し
手前の小さな露草は淋し
雨よ
雨よ
何故我が身を穿つ
何故我が身を濡らす
ああ
ああ
そうか
天の上は誰もおらぬゆえ
雲は我が子を落とすのだな
地上はきっと楽しかろうと
それでも雨が我が身を穿つのは
我が身を濡らすのは
落とされた雨も淋しいからだ

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...