2025年4月12日土曜日

命の使い方

目覚めた時から鳥籠の中で生きてきた
顔の形、髪の色、声の質
全てがアイツらから渡された資料に記載されたモノと同じ
お前はソイツの代わりなのだと白衣を着たアイツらは言った


息を始めた時から誰かの為に生きてきた
指の形、目の色、思考回路
全てが奴とそっくりだなと元となった奴の知り合いは笑っていた
お前はソイツの代わりではないと私を攫ったアイツらは言った


音を認識した時から戦う為に生きてきた
背中の形、肌の色、無意識の仕草
全てがあの人と似ていると元となった奴の仲間は泣いていた
君は君でいいんだと過保護なアイツらは言った


私は

私は何の為に生まれてきた


形作られた時から死ぬ為に生きてきた
顔の形、髪の色、声の質
全てがアイツらから渡された資料に記載されたモノと同じ
指の形、目の色、思考回路
全てが奴とそっくりだなと元となった奴の知り合いは笑っていた
背中の形、肌の色、無意識の仕草
全てがあの人と似ていると元となった奴の仲間は泣いていた

私は

私は


ああそうか

私は

私は好きな人達を守る為に生まれてきたんだ

気付く

木津に寄付で築いた義父の金城 生酢が好きなキツツキが気付いたkillの跡 木槌で傷付いた逃走のキツツキ慌てて木筒に入る 「ちとキツいがしょうがない 菊を供えられるよりキュウキュウキツい方がマシさ」 さりとて犯人近くをギルギルと木槌で音を鳴らしグルグル徘徊中 さぁどうするキツツキ?...