テニスも、リコーダーも、鬼ごっこも、テストも、リレーも、料理も、バレンタインのチョコの数も。
お前は昔から完璧超人だった。
いつでも完璧で、誰よりも上で、誰にでも平等で、顔だって良くて、それでなお努力家だった。
俺はお前が恐ろしかった。
化け物、怪物、超人、悪魔、そう思った。なんだって出来る奴だと思った。
思った、思ってたんだ。
俺は、お前がお前以外の奴に負けるなんて想像もしてこなかった。
お前は昔から完璧超人だった。
いつでも完璧で、誰よりも上で、誰にでも平等で、顔だって良くて、それなのに努力家なんだ。
巫山戯るなよ。
俺は昔からお前に勝てた事がないんだよ。
バスケも、ギターも、隠れんぼも、パズルも、騎馬戦も、カラオケも、初詣のおみくじだって。
巫山戯るな。
完璧超人のお前が負けたら俺は、俺の目指してきた物はいったい何だってんだ!
……何だよ、何で笑ってんだよお前。
やっぱりお前は化け物だ。