2025年4月9日水曜日

王蛇

跪きなさい

誰も知らない霧深い次元
一匹の大蛇が目を覚ました
蔦に覆われた城の地下深く
赤紫色の瞳を光らせ
王はのそりと鎌首をもたげる

頭を垂れなさい

誰もがいなくなった終の次元
かつての王者は目を細めた
霧に覆われた森の奥深く
数多命屠る牙を尖らせ
王はふるりとその身を震わす

畏れなさい

誰も命果てた果ての次元
かつての聖者は目を閉じた
闇に覆われた傷はなお深く
荒れた大地に鱗を捻らせ
王はそれでも前へと進む

前へ 前へ 前へ
百年でも千年でも
例え一万年を越え百万年経とうとも
かつての王蛇は灯火を探す
その果てにその身朽ち果てようとも
それが民の願いであるならば
そして己が信念であるならば

気付く

木津に寄付で築いた義父の金城 生酢が好きなキツツキが気付いたkillの跡 木槌で傷付いた逃走のキツツキ慌てて木筒に入る 「ちとキツいがしょうがない 菊を供えられるよりキュウキュウキツい方がマシさ」 さりとて犯人近くをギルギルと木槌で音を鳴らしグルグル徘徊中 さぁどうするキツツキ?...