幸せだと思ってた時間が犠牲の上に成り立ってる物だと知った。
大切だと思ってた関係が簡単に上塗りされる物だと知った。
世界は人の怨嗟の連鎖で結果を繰り返す。
嫌い 嫌い 嫌い
こんな世界なんて壊れちまえと何度も思った。
でもそれ以上にこんな世界でも幸せを感じることが怖かった。
こんな自分でも幸せになれるのかと思い上がった瞬間怖くなった。
世界がただの作り物で誰かの宝物でなければ良かったのに。
嫌い 好き 嫌い
人が汗水流して作り上げた場所が綺麗だと知った。
作業の隙間にわざわざやって来て構ってくれる時間が幸せだと知った。
頑張ったら褒めてくれて間違っていたら叱ってくれる関係が大切だと知った。
世界が少しずつ色付いて記憶に笑顔が増えていく。
好き 好き 嫌い
こんな世界だからこそ誰かを守ろうと誓った。
これ以上こんな世界で誰も傷つかないようにと戦った。
こんな自分でも誰かの幸せの糧になれることが嬉しかった。
誰かの世界を守ることが生きる意味になっていた。
好き 好き 好き
……本当に?
好きだ 好きだ 好きなんだ
世界中の人々から嫌われていようと確かに自分を愛してくれた人達がいたから。
だから今度はオレが返すんだ、愛してくれた人達の夢が少しでも叶うように。
イカれてると思ったならそのまま笑えばいい、オレはオレの正義を貫くまでだ。
まぁ慣れっこさ、世界をまたしても敵に回しただけだからな。
好き 好き 好き 愛してる