2025年5月13日火曜日

花と月と折り鶴

私は無力です
私は鳴けません
私は飛べません
あの花のように香りで安らぎを与える事ができません
あの月のように大きな力で見守る事ができません
私はただ見ている事しかできない
もしも私に温もりがあったのなら
白い壁に囲まれたあなたを暖められたのに
それでも
それでも
この薄い身にあなたへの祈りが乗っているのだとしたら
届けましょう(できないとわかっているけども)
届けましょう(それが思い込みだとしても)
届けましょう(それが私が生まれた意味だから)

ああ違う!

私は無力だ
私はただの紙だ
私は花にも月にも成れない
あなたの苦しみを安らげさせる事ができない
あなたの怒りを受け止める事ができない
私はただ見ている事しかできない!
もしもなんて考えたって意味がない
病に蝕まれたあなたを暖める事なんてできやしない
それでも
それでも
この薄い身にあなたの願いが乗っているから
届けましょう(あなたの大事な人達に向けて)
届けましょう(これは本当の事だから)
届けましょう(これがあなたのさいごの望みなら)

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...