2025年5月6日火曜日

花笑み

高い 高い 容易に手が届かぬ岩肌に咲いた花になれたなら
誰にも煩わされることなく 空や海を眺めることができるだろうか
ゆらゆらと 風に体を靡かせ波音に耳をすませ
時間にとらわれず 空腹に喘がず ただのんびりと

そうやって光が延びる境界線を眺め続けて私は 次の生の事を考えるのだ
考えて考えて考えて 此度の生に満足して風に体を散らして朽ちるのだ

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...