2026年1月6日火曜日

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪
黒い瞳、緑の瞳
傷だらけの体、玉のような肌
顰めっ面、微笑み
隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ
執事、主人
守る者、守られる者

……あぁ二人は全く違う。

愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。
その美しい手で私を救ってくれる。
私に向けてくれる笑顔が特別なことも知っている。
愛しい人、主従の関係は超えられないけれど、私はあなたが傍にいることが幸せです。
白百合に絡みつく蛇だなんて言われて警告されるけど、それでもあなたの傍にいたい。
愛しい人、どうか私に囚われてください。

愛しい人、泣いているのですか?
あなたは真面目だから、きっと心無い言葉にも真剣に耳を傾けているのですね。
ほら、私の手を取って。大丈夫、あなたのことは私が守ります。

愛しい人、また私の身代わりになろうとしましたね?
もう必要ないと言ったでしょう。私はあなたに何かあった方が心配で、不安で夜も眠れなくなります。
愛しい人、例え仕事だとしても必要以上に影に潜まなくても良いのです。あなたは私の代わりではないのだから。
愛しい人、黒い髪、黒い瞳、傷だらけの体、そしていつも私を守ってくれる美しい手。
私の蛇。
あなたは他の誰のものでもない、私だけの蛇なんだから。

2026年1月5日月曜日

踏切の夢、藍の底

カン カン カン カン カン カン カン カン
鉄の箱を知らせる警告音
音が響く
無機物から伸びる影
此処は

橙、朱、茜、紫、藍
空と共に燃えている高麗門
星が笑う
炎から手招く海月
其れは

下天のうちをくらぶれば
夢、幻の如くなり

カン カン カン カン カン カン カン カン

橙、朱、茜、紫、藍
音が響く
星が笑う

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり

カン カン カン カン カン カン カン カン

鉄の を知らせる警告音
音が響く
無 物から伸びる腕

已めよ

カン カン カ ン

橙、朱、茜、紫、

藍、藍、藍、藍、藍

月が輝いている

2026年1月2日金曜日

過ち

私の心臓だったお前は、私以外の心臓になっていた。

2026年1月1日木曜日

いつか鈴蘭の咲く頃に

キラキラ キラキラ
一目見て重なった
いつかの記憶の夢
閉ざされた旅路
求めていたイフ
愛おしい人 愛おしい人
変わりない笑顔
待って 置いていかないで
手を繋いでください
名前を呼んでください
愛おしい人 愛してくれた人
あの日の続きを
約束の場所はもう無いけれど
またあなたの隣に
過ぎる日毎にカレンダーに印を付けて
空を 海を 国を 森を 山を 砂漠を 荒野を 虹を 遺跡を
今度こそ一緒に見てまわろう
だから

またあなたの名前を呼んでいいですか

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...