黒い髪、白い髪
黒い瞳、緑の瞳
傷だらけの体、玉のような肌
顰めっ面、微笑み
隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ
執事、主人
守る者、守られる者
……あぁ二人は全く違う。
愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。
その美しい手で私を救ってくれる。
私に向けてくれる笑顔が特別なことも知っている。
愛しい人、主従の関係は超えられないけれど、私はあなたが傍にいることが幸せです。
白百合に絡みつく蛇だなんて言われて警告されるけど、それでもあなたの傍にいたい。
愛しい人、どうか私に囚われてください。
愛しい人、泣いているのですか?
あなたは真面目だから、きっと心無い言葉にも真剣に耳を傾けているのですね。
ほら、私の手を取って。大丈夫、あなたのことは私が守ります。
愛しい人、また私の身代わりになろうとしましたね?
もう必要ないと言ったでしょう。私はあなたに何かあった方が心配で、不安で夜も眠れなくなります。
愛しい人、例え仕事だとしても必要以上に影に潜まなくても良いのです。あなたは私の代わりではないのだから。
愛しい人、黒い髪、黒い瞳、傷だらけの体、そしていつも私を守ってくれる美しい手。
私の蛇。
あなたは他の誰のものでもない、私だけの蛇なんだから。