2025年12月28日日曜日

許容

炬燵の上で湯気を上げる土鍋
グツグツと揺れ膨らむ水音に混ざり響く映画の効果音
この映画前も観なかった?
君がお玉を動かしながら呟く
観たよ、というか全シリーズ観てるでしょ
僕はスマホをポチポチしながら答えた
はよ食べな
君はお玉の取っ手を僕に向けた
今年もいつも通り放送される同じシリーズの映画
今年もいつもこの時季に多くなる鍋料理
今年もいつも通りの冬を過ごしている僕達
映画も 僕達も
最初からわかっている展開なのに、飽きもせず同じ温度を感じている

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...