2025年12月19日金曜日

信頼リカバー

『はじめまして!
ボクは博士がマスターのために作った
マスター専用のアンドロイド!
よろしくね!』

キラキラ瞬いた
星空を覗き込んだあの日
マイマスター
未完成のボクが
完成に一歩近付いた日
マイマスター
まだマスターが大切(最優先事項)な人だった時
いっぱい遊んだね
いっぱい笑って
いっぱい泣いて
いっぱい怒って
いっぱい一緒に
ずっとずっと一緒に……
いつかボクが完成したとしても
泣かないでほしいなと思ったんだ
思ってしまったんだ

マスター
マイマスター

いつしかマスターが大切な人から
大好き(エラー項目)な人になってしまった
完成(バグ)に近付いてしまった

マスター
マイマスター

機械が心を持つことはね
バグなんだ
あっちゃいけないことなんだ
でもボクは博士がマスターのために
作り出したアンドロイドだから
いつか心を持つように
人になってマスターを心から支えられるようにって
完成(バグを起こすこと)を前提に設計された
いつかボクという機能が死ぬことで
完成するロボットなんだ

マスター
マイマスター

次ボクが起動した時
それはもうボクであって
ボクじゃないけど
どうか次のボクも
愛してね

泣かないでほしい
泣いてほしい
笑ってほしい
惜しんでほしい

エラーだなぁ
エラーだらけだ
嬉しいなぁ
苦しいなぁ

ありがとうマスター
ボクは完成した
愛してるマスター

ボクは博士がマスターのために作った
マスター専用のアンドロイド!
そしてマスターの無二の親友!
さようなら!

白百合に囚われる

黒い髪、白い髪 黒い瞳、緑の瞳 傷だらけの体、玉のような肌 顰めっ面、微笑み 隙のない佇まい、いつでも殺せそうな儚さ 執事、主人 守る者、守られる者 ……あぁ二人は全く違う。 愛しい人、こんなに違うのにあなたは私を愛してくれる。手を差し伸べてくれる。 その美しい手で私を救ってくれ...